日本の自賠責保険(じばいせきほけん)は、正式には「自動車損害賠償責任保険」と呼ばれる、自動車やバイクに加入が義務付けられている強制保険です。この保険は、日本国内で車やバイクを運転する際に発生する人身事故による被害者の救済を目的としています。

強制保険のため、自賠責保険に未加入で自動車やバイクを運転すると法律で以下の処分を受けることになります。

罰金イメージ

P e n a l t i e s

1年以下の懲役、または
50万円以下の罰金

免許停止処分イメージ

P e n a l t i e s

違反点数6点
免許停止処分等

自賠責保険で補償されるのは「人身事故」による損害のみです。具体的には、以下の費用が対象となります

傷害による損害

対象範囲
治療費・看護料・通院交通費・休業損害・慰謝料

後遺障害による損害

(後遺障害の等級により異なる)

対象範囲
慰謝料・逸失利益など

死亡の場合

死亡よる損害

対象範囲
葬儀費・逸失利益・慰謝料(本人及び遺族)

死亡にいたるまでの傷害による損害

対象範囲
慰謝料・治療関係費・文書料・休業損害

※上記の金額は、被害者1名あたりの支払い限度額です。
※補償の対象は、対人賠償事故に限られます。
※運転者ご本人のケガや物損事故などの場合は、保険金の支払い対象外です。

加害者が経済的理由で被害者に十分な賠償ができない場合に備え、最低限の補償を確保することを目的としています。

日本の道路交通法では、車両を運行するためには自賠責保険への加入が必須です。未加入で運転すると法律違反となり、厳しい罰則が科されます。

1. 交通事故の被害者を守るため

自賠責保険は、交通事故の被害者に対して治療費や休業補償などを提供します。特に重大な事故では被害者の生活を支える重要な役割を果たします。

2. 加害者の経済的負担を軽減

事故の加害者となった場合、自賠責保険に加入していなければ、被害者への補償を全額自己負担することになります。高額な賠償金が発生する場合もあり、自賠責保険はその負担を軽減します。

3. 車検時に必須

自動車やバイクの車検を通過するには、有効な自賠責保険証明書が必要です。保険が切れている場合、車検を受けることができません。

自賠責保険は、複数の民間保険会社が取り扱っています。保険料は法律で定められているため、どの会社で契約しても保険料は同じです。

車検時に有効期限がチェックされます。期限切れにならないよう注意が必要です。

自賠責保険は、自動車販売店、保険会社、またはインターネットを通じて簡単に加入することができます。手続きには以下の書類が必要です:

  • 車検証
  • 印鑑(場合による)
  • 現金またはクレジットカード

オンラインでの申し込みは特に便利で、24時間対応している保険会社もあります。

自賠責保険は強制加入で最低限の補償を提供する一方、任意保険は加入が任意であり、より幅広い補償をカバーします。両方の保険を併用することで、万が一の際の経済的リスクを大幅に軽減できます。

任意保険で補償される内容の例

・無保険車との事故
・物損事故
・車両の修理費用
・弁護士費用

自賠責保険はあくまで「最低限の補償」を目的とするため、被害者への十分な賠償ができないケースもあります。そのため、多くのドライバーは任意保険に加入し、自賠責保険の不足分をカバーしています。

例えば、交通事故で被害者が入院し、治療費が200万円になった場合、自賠責保険では120万円までしか補償されません。この差額分を補填するために任意保険が重要となります。

自賠責保険は、交通事故の被害者を救済し、加害者の経済的負担を軽減する重要な保険です。法律で加入が義務付けられており、車両を使用するすべての方にとって欠かせない存在です。任意保険と併用することで、より安心して車を運転できる環境を整えましょう。