2025年最新版|自賠責保険の賦課金増額とクルマに及ぼす影響
1. はじめに:なぜ今「賦課金」が注目されているのか
「自賠責保険=とりあえず加入すればOK」ではなく、今その“賦課金”の仕組みに変化が起きています。2025年4月から施行された法改正により、被害者支援・事故防止のための財源として賦課金の見直しがされ、私たちの保険料や加入条件にも少なからぬ影響を及ぼす可能性があります。今回は、自賠責保険の“賦課金”に焦点を当て、その内容と対応策を整理していきます。
2. 自賠責保険の賦課金とは何か?被害者支援との関係
自賠責保険制度には、被害者が速やかに補償を受けられるよう、また無保険・ひき逃げ事故の被害者支援を行うために「賦課金」が存在します。この賦課金は保険料とは別に契約車両1台あたりに課されるもので、被害者救済や事故防止対策の原資として使われてきました。
3. 令和4年改正のポイント:増額された賦課金と使途の変化
政府は令和4年に施行された自賠法改正において、賦課金の使途を拡大しました。具体的には、被害者の介護やリハビリ支援、先進安全装置の普及促進など、事故防止・被害軽減を目的とした支出が強化されています。 国土交通省 車種ごとには賦課金が変動しており、例として自家用乗用車では増額分が数百円単位となるケースも報告されています。
4. あなたの車・契約に及ぼす影響(自家用・事業用・バイク)
- 自家用乗用車:賦課金の増額は保険料全体に上乗せされる可能性があるため、更新時に総コストを確認することが重要です。
- 営業車・事業用車:走行距離が長い・積載がある車両ほどリスクが高くなりやすく、賦課金+保険料の増加が起こりうるため早めの見直しがオススメです。
- バイク・原付:軽二輪・原動機付自転車も自賠責の対象であり、法改正の影響を受けるため「最低限の加入」だけで安心してはいけません。
5. 賦課金増額に備えるための4つのチェックポイント
- 更新時に「賦課金+保険料」の合計を確認。
- 単年契約・複数年契約のどちらが有利かをシミュレーション。
- 付帯補償(後遺障害・事故被害者支援)を見直し、「どこまで補償されるか」を把握。
- 代理店・オンラインサービスで見積りを比較し、コスト削減を図る。
6. よくある誤解とその正しい理解
「賦課金が増えたから保険料が爆上がりする!」というのは完全な誤解です。保険料そのものは事故件数・賠償実績・運用益など複数の要因で決まるため、賦課金増額=全体保険料大幅アップ、とは限りません。ただ、契約前に「賦課金がどう計算されているか」を確認することは今後ますます重要になります。
7. まとめ:これからの自賠責保険加入・更新で意識すべきこと
今回の法改正により、自賠責保険の“賦課金”という一見目立たない項目が、車を所有・運用する上で無視できないコストとなってきました。契約更新時には、保険料だけでなく「賦課金」「付帯補償」「契約年数」なども含めて比較・見直しを行いましょう。少しの事前チェックが、長期的に安心・節約につながります。
※こちらの記事は、自賠責保険(乗用車・普通バイク・大型バイク・トラック)に関する一般的な情報や背景について記載したもので、最新の契約内容や具体的な保険プランに関する詳細とは異なる場合があります。本サイト内には保険申し込みページもございますので、保険に関する具体的な内容については、取扱商品、各保険の名称や補償内容は引受保険会社によって異なりますので、ご契約(団体契約の場合はご加入)にあたっては、必ず重要事項説明書や各保険のパンフレット(リーフレット)等をよくお読みください。ご不明な点等がある場合には、代理店までお問い合わせください。

